偏頭痛の効果的な対処法とやってはいけない7つのこと

migraine
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

偏頭痛は一度痛みが出始めると、起きているのもツラい状態になり嘔吐もしてしまうこともあるため、急にお仕事を休んだり早退したりしてしまうことも少なくありません。同じ偏頭痛持ちの人は共感してくれるのですが、そうでない人にはなかなか職場での理解が得られず肩身が狭い思いをすることも多いのではないでしょうか?
この記事では偏頭痛の痛みを改善することができる対策方法や治療方法、偏頭痛の痛みが起こった時にやってはいけないことをご紹介します。皆さまが偏頭痛の苦しみから解放されることで、皆さまの心と身体を少しでも楽にできたらと思っていますので、偏頭痛に悩んでいる方は是非参考にしてみてください。

1)まず本当に偏頭痛かどうか確認しよう!

まず、今起こっている頭痛が本当に偏頭痛なのかを判別する必要があります。
なぜなら、頭痛の種類によって対策法が全く異なってくるため、対策を間違ってしまうと反対に頭痛を悪化させてしまうことになりかねないからです。

1-1,偏頭痛と他の慢性頭痛の違いを知ろう!

一般的に脳の病気や感染症などの命の危険が無いような、普通の頭痛(慢性頭痛)には、「偏頭痛」「緊張性頭痛」「群発性頭痛」の3つがあります。
「偏頭痛」は「片頭痛」とも書くことから、頭の片側だけで起こる頭痛と思っている人がいますが、これは大きな間違いです。偏頭痛で片側だけに痛みが出る人は6割程度で、残りの4割は両側に痛みが出ると言われています。

偏頭痛の特徴
①ズクンズクンと脈打つような痛みがある
②頭の片側、もしくは両側に痛みが出る
③月に1回~数回とてもつらい頭痛を繰り返し、一回つらい頭痛が起こると数時間~3日間程度続く。
④動いたりマッサージしたりすると痛みが悪化する
⑤光や音に敏感になる
⑥吐き気があり、実際に嘔吐をすることもある
⑦日常生活や仕事に支障をきたす痛みで、起きているとツラくなる
⑧頭痛が起こる前に、目がちかちかしたり、幾何学模様の光が見えたりする前兆がある
などがあり、これらの特徴が2つ以上ある人は偏頭痛の可能性が高くなります。

他の普通の頭痛(慢性頭痛)との違いを表にしてみましたので、こちらも参考にしてください。

普通の頭痛(慢性頭痛)の症状の違い(表)

偏頭痛

緊張型頭痛

群発性頭痛

痛みの頻度

月に1~数回頭痛を返す。痛みの持続時間は数時間~3日間

同じような痛みがほぼ毎日起こる

1~2か月間、毎日ほぼ決まった時間に起こる。持続時間は1~2時間

どのような痛みか

 ひどくなると「ズクンズクン」と脈打つように痛む  締め付けられるように重く痛む

えぐられたように激しく痛む

痛みの部位

 頭の片側あるいは両側  頭全体もしくは後頭部や首すじ  片目の奥の方

家事や仕事ができるかできないか

家事や仕事をするのがつらく、できれば寝ていたい

何とかできる

何もできなくなる

動くと痛みがどうなるか

動くと悪化することが多い  動くと痛みが軽くなることがある

痛くて動かずにはいられない

頭痛以外の症状はあるか

吐き気や嘔吐があり、光や音に敏感になる  ふわふわしためまいや首や肩のこりがある

目が充血したり、涙や鼻水が出る

肩や首のこりはあるか

頭痛が起こる前に肩や首がこる  頭痛が起きているときはいつも肩や首のこりがある  頭痛が起きている側と同じ側の肩がこる

頭痛が楽になる動作は

 じっと寝ていると少し和らぐ  マッサージやストレッチをしたりお風呂に入ると和らぐ  何をしても痛くてじっとしていられない

つまり偏頭痛は、頭の片側や両側が、ズクンズクンと脈打つように痛み、一か月に1~数回定期的に起こり、時には吐き気も同時に起こり、頭痛が起こっているときは運動や入浴で悪化するのが特徴の頭痛です。

2-2,偏頭痛が起こる仕組み

偏頭痛が起こる原因は諸説ありますが、寝不足やストレスなどによりセロトニンが急激に増減したり、三叉神経が過度に緊張することで、頭の血管を急激に拡張させ、血管周辺の受容器(センサー)や脳が痛みや炎症を作り出し、頭痛を発生させていると言われています。
つまり、セロトニンを増減させる要因となる食べ物や生活環境や、三叉神経を緊張させる環境や身体の異常が偏頭痛を起こす大きな要因になっています。

偏頭痛が起こるメカニズム(図)

偏頭痛のメカニズムをわかりやすく表現した表です

偏頭痛を引き起こす要因(表)

環境 生活習慣 悪化させる食べ物
激しい寒暖差
直射日光
騒音
ストレス
人ごみ
刺激臭
暴飲暴食
寝不足や寝すぎ
不規則な食事時間
空腹
PCやスマートフォン
赤ワイン
チョコレート
アルコール
チーズ
乾燥ナッツ
スナック類
うま味調味料

つまり、1-1の①~⑧が2つ以上当てはまり、1-2の偏頭痛を引き起こす要因(表)にあるものが原因で頭痛が起きたり、悪化したことがあるという心当たりがあれば、あなたは偏頭痛の可能性が非常に高いと言えます。
いかがでしょうか?該当するのであれば、偏頭痛の可能性がかなり高いと言えます。これから紹介する対策を試してみてください。

2)偏頭痛の治療法と効果的な対策

上記の1-1~1-2を確認し、今起こっている頭痛が偏頭痛の特徴と該当するのであれば、今からできる効果的な対策方法と治療方法をぜひ試してみてください。

2-1,偏頭痛が起こってしまった時の対処法

①暗く、静かなところで安静にして横になる。

起きて日常生活を送るだけでも血管は拡張しやすくなりますし、音や光は偏頭痛を悪化させる要因になります。悪化させる要因をなくすことで回復を早めることができます。横になれない場合は座って静かに過ごすだけでも効果があります。

②ズキンズキンと脈打つ痛みがあるところを冷やす

脈打つ痛みがあるところは血管の拡張が起こっている箇所です。冷やすことで直接血管を収縮させることができます。アイスノンや氷嚢などが用意できない場合は冷えピタのような吸熱(冷却)シートでも効果が期待できます。

③効果的なツボを刺激する

百会(頭のてっぺんの真中)、風池(耳の後ろにある骨のでっぱりの下端)、合谷(親指と人差し指の骨の根元が合わさる部分)などは偏頭痛に効果的なツボとして紹介されています。ぐりぐりとマッサージをしてしまうと悪化する可能性がありますので、ゆっくりと呼吸に合わせて気持ちいい強さで押し込むように刺激します。

④ハチマキを巻いて圧迫する

ハチマキなどで圧迫することで、痛みが改善する場合もあります。ただし、ハチマキを取った直後に一気に血管が拡張する可能性がありますので、ハチマキを取るときは、少しずつゆるめていきながらとることや、横になった状態でとる方が安全です。

⑤コーヒーなどでカフェインを取り一時的に血管を収縮させる

カフェインは一時的に血管を収縮させるので、即効性が期待できます。ただし、人によっては悪化させる要因になる場合もありますので、注意が必要です。また、過剰摂取を避けるため、一日2~3杯程度を限度にしましょう。

一番オススメするのは ①安静②冷やす です。③ツボ押し④ハチマキ⑤カフェインについては①安静や②冷やすができない場合に行ってみてください。もちろん①安静②冷やすのと同時に補助として行っても問題ありません。
また、空腹や低血糖は偏頭痛を悪化させますので、スポーツドリンクのようなもので朝一番や空腹時にエネルギー補給をすることも効果があります。

2-2,偏頭痛の予防法

偏頭痛の強さや起きる頻度を減らしたりするための予防法を紹介します。
偏頭痛は体質を改善し、血管が過度に拡張や収縮することを抑えることである程度防ぐことができる頭痛です。偏頭痛が起こっていないときこそ、きちんとした対策が大事になってきます。

①生活リズムをなるべく一定にする。

休日は遅くまで寝ていたり二度寝をしたりしたくなるものですが、睡眠のリズムが崩れるとセロトニンの生産のリズムも崩れるので、偏頭痛の直接の原因になります。また、偏頭痛は食事をとった後にも作られるため、食事のリズムが一定でない場合も悪化しやすくなります。もちろん、徹夜や暴飲暴食は厳禁です。

②食生活を見直し、改善する。

血管の急激な収縮・拡張を緩和してくれる栄養素として、「マグネシウム」「ビタミンB群」「オメガ3脂肪酸」などが挙げられます。普段から下記の食べ物を適度に摂取し、血管の拡張リズムを整えましょう。
偏頭痛に良いと言われる食べ物
バナナ・ほうれん草・牛乳・ヨーグルト・納豆・レバー・卵・サーモン・イワシ など

③こまめにストレス発散をする。

偏頭痛発生の原因となるセロトニンはストレスがかかると急激に生産されます。セロトニンが急激に増えるとその後セロトニンを減らそうと急激に代謝(セロトニンが別の物質に代わること)され、急激な血管の拡張することで偏頭痛が起こります。
自分に合ったストレス解消方法を見つけ、ガス抜きしてください。
例えば頭痛が起こっていないときであれば、適度な運動(ストレッチやヨガ、ウォーキング)はおすすめです。また、天気のいいときは山や川や海などの自然に触れあってのんびり過ごすのは脳の休息にもなりますのでおすすめです。
逆にアルコールの取りすぎは睡眠のリズムが乱れやすくなりセロトニンの発生リズムも乱れ、偏頭痛を引き起こす可能性もあります。ストレス解消のためにお酒にはしるのは止めておきましょう。

④肩こりや首のこりを改善する

肩こりや首のこりは三叉神経を刺激します。偏頭痛の直前に急激に肩や首のこりを感じる方は、肩こりや首のこりから偏頭痛に移行するタイプの偏頭痛の可能性があります。偏頭痛が起こっていないときであれば、適度な運動やストレッチ、マッサージが効果的です。日常から肩こり・首のこりのケアをしてあげましょう。

migraine2

⑤頭痛日記をつけて、偏頭痛が起こるリズムを把握する

偏頭痛は1か月に1回~数回定期的に起こる頭痛です。頭痛の起こった日時や痛みの経過を記録し、普段のスケジュールや食事内容と照らし合わせることで、一か月で起こる偏頭痛のリズムを把握することができます。頭痛が起こっていない時期を把握できますので、①~④の予防策を的確に行うことができるようになります。

生活のリズムと食事のバランスを整え、ストレスをうまく解消することが、偏頭痛予防の近道です。この機会に自分の生活を見直して偏頭痛の起こらない体つくりをしてみましょう。

2-3,自分で対策して改善しない場合は早めに専門医に相談しましょう

2-1と2-2を実行したけど、やっぱり良くならない、改善しないという人は他に原因のある偏頭痛の可能性もあります。今は「頭痛外来」と言われる頭痛専門のお医者さんも増えてきています。内科でも頭痛の対応はしてくれますが、頭痛外来を設けている病院であれば、より詳しく的確な診断をしてくれますので、可能であるなら頭痛外来を受診することをおすすめします。
うつなどの精神的な病気から起こる頭痛、重篤な脳の病気から起こる偏頭痛、他の病気から起こる偏頭痛、日常生活のリズムの乱れからくる偏頭痛かどうかなども頭痛外来では判別してくれますので、なかなか改善しない方は一度受診してみてください。
今は血管拡張型の頭痛にピンポイントで効く「トリプタン」系のお薬を処方箋で出してくれますので、市販の薬を過剰に飲んだりするよりは安全ですし、吐き気の改善に「制吐剤」も処方してくれます。偏頭痛は頭痛が起こっている期間を楽に過ごすための対策が非常に重要ですので、きっと皆さんの助けになってくれると思います。

2-4頭以外の病気で偏頭痛を起こす病気

脳などの頭の病気で偏頭痛が起こることは想像しやすいと思いますが、その他頭痛とは関係がないと思われる病気も偏頭痛を起こす要因になります。
頭痛外来や脳神経外科で、脳に異常がないと診断された場合は下記の病気で偏頭痛が起こっている可能性もありますので、それぞれの専門医を受診してみてください。

①目の病気(緑内障、眼精疲労など)→眼科
②鼻の病気(副鼻腔炎など)→耳鼻咽喉科
③首の病気(頚椎ヘルニア、狭窄症、ムチウチの後遺症、頚肩腕症候群など)→整形外科・脳神経外科
④歯の病気(虫歯、噛み合わせ(顎関節症)、歯並びなど)→歯科・口腔外科

これらの病気はそれぞれの専門医に相談し、早めに治療するようにしましょう。

3)偏頭痛が起こっているときにやってはいけない7つのこと

偏頭痛が起こっているときは、偏頭痛を悪化させる要因になることを排除する必要があります。これから紹介する7つのことは偏頭痛が起こっているときはやらないように注意してください。

3-1,偏頭痛を引き起こす食品を食べること

ポリフェノール・チラミン・グルタミン酸ナトリウムが含まれるものは、偏頭痛を引き起こす危険性があります、偏頭痛が起こっているときに食べないことはもちろんですが、頭痛が起こっていないときも食べ過ぎないように注意しましょう。
偏頭痛を引き起こす食品
赤ワイン・ビール・チョコレート・チーズ・乾燥ナッツ・インスタント食品・スナック類・うまみ調味料

3-2,いつもと違う生活リズムで過ごす

休日・休前日は油断して、ついつい寝不足になったり食べ過ぎてしまったりします。また、ゆっくり寝ていたいからと朝ご飯を抜いたり二度寝をしたりということは、セロトニンの生産のリズムが崩れてしまうため、偏頭痛を引きおこす原因になります。偏頭痛が起こっている時も、横になって過ごすことは問題ないのですが、食事は定期的にとるようにし、普段通り目を覚ますように心がけましょう。

3-3,スマホやTVを見る

光や音は偏頭痛を悪化させる原因になります。寝ているときについつい見てしまうスマホですが、思っている以上に明度が高く、目から強い刺激が脳に送られますので、偏頭痛が起こっているときは特に気を付けてください。

3-4,運動やストレッチ

偏頭痛の前兆に「ひどい肩こりや首のこり」があるので、緊張型頭痛と勘違いしてストレッチや運動をしてしまうと大変なことになります。頭痛が起こったら、まずは1-1~1-3でチェックし、頭痛の種類を判定してから対策を取りましょう。

3-5,マッサージを受ける

3-4と同じく、緊張型頭痛と勘違いしてマッサージを受けると血管が拡張するため悪化します。頭痛が起きていないときは効果的ですが、1-1~1-3をチェックし偏頭痛の疑いがある場合はマッサージを受けることは避けましょう。

3-6偏頭痛が起きているときにお風呂に入る

偏頭痛が起こっているときに湯船につかることはNGです。運動やマッサージと同じように血管が拡張するため偏頭痛が悪化します。偏頭痛が起きているときは軽くシャワーを浴びる程度にしておきましょう。偏頭痛が起きていない時期であれば、問題ありません。

3-7,頭痛薬を飲みすぎる

市販の頭痛薬は「抗炎症剤」といって炎症を抑える働きで痛みを止めるため、血管の拡張で脳が痛みを作り出すタイプの偏頭痛には効果が薄いことが多いです。
それでも少しは炎症も起こっているため、最初の対応としてロキソニンなどを指定の容量で服用するぶんには問題はないのですが、飲み始めは効果が出たとしても、根本の血管拡張に作用しないため、すぐに効かなくなってしまいまいます。結果、薬を飲む頻度や容量が増えてしまうのです。
頭痛薬の飲みすぎで起こる頭痛を「薬物乱用頭痛」と言って、頭痛薬を飲みすぎることで、脳が痛みに敏感になってしまい、頭痛の回数や強さが増してしまいます。頭痛に限らず、薬が効かないときは薬がその症状に合ってない可能性が高いです。早めに専門医に相談し、適切な薬を処方してもらってください。

4)まとめ

いかがでしたか?偏頭痛が起きた時の対策や、予防法、やってはいけないことがはっきりしたかと思います。繰り返しになりますが、偏頭痛は生活のリズムや食事のバランスを整え、ストレスをうまく解消することが改善の近道になります。また、頭痛外来を設けている病院も増えてきていますので、偏頭痛で困っている人は気軽に専門医に相談しながら、根本的な改善を目指してみてください。皆さんの偏頭痛が改善し、皆さんの心と身体が少しでも楽になることを祈っています。

※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。

広告

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

関連している記事

歯の健康に関する情報はSNSでの購読が便利です。

一番上に戻る