【保険も適用されるの?!】インプラントの費用と仕組みを徹底解説

クレプラ編集部この記事の監修者

クレプラ編集部先生

内科, 外科, 歯科, 皮膚科

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インプラント治療は、ブリッジや入れ歯と比べると隣接する歯を削ることがない、噛む力が回復する、見た目が良い、といったメリットがあげられる治療法で、歯が抜けた人の約10%程に普及しています。
デメリットは、治療費用が高い、症状によっては治療を受けられないなどがあげられます。
今回はそんなインプラント治療を徹底解説します。

インプラント治療とは

インプラント治療とは、歯がない部分の顎の骨に人工歯根(インプラント)を埋め込み、人工歯根に人工歯(義歯)を取り付ける治療です。インプラントには多くの種類といくつかの治療方法があり、歯科医院によって取り扱う製品が変わってきます。

インプラント治療のメリット

  • 審美性
  • 他の歯を削らない
  • しっかり噛める
  • しっかりとした発音・発声が可能
  • 他の義歯と比較すると清潔を保てる

インプラント治療のデメリット

  1. 手術が必要
  2. 外科手術が必要になるため、医師の技術力が問われます。
    そのため、技術不足によるトラブルの可能性が発生します。

  3. 治療期間が長い
  4. インプラントと骨がくっつくまでに時間を要します。
    医院や治療方法にもよりますが、一般的には3~10ヶ月はかかります。

  5. メンテナンスが必要
  6. インプラントも通常の歯と同様にプラークがつきます。
    細菌の塊のプラークがじょじょに蓄積してくると歯肉炎を起こし、これが進行すると骨が減っていき、最終的にはインプラントが脱落してしまいます。
    これを防ぐために毎日の歯磨きはもちろん、定期的に歯科医院でメンテナンスをする必要があります。

  7. 費用が高い
  8. 一部保険適用な特別なケース以外は自由診療のため費用が高額になります。
    自由診療のため費用は医院によって異なりますが、40万円前後が一般的な相場です。
    メンテナンス費用も保険適用外となるので注意が必要です。

  9. 術後のトラブル
  10. 外科手術が発生するインプラント治療では、自由診療による標準的な治療方法が確立されていないことや医師の技量不足によるトラブルも報告されており、国民生活センターには5年間で約2000件程の相談が寄せられています。(2012年時点)
    インプラント治療を行うと、歯周病よりも進行の早い「インプラント周囲炎」のリスクが発生します。
    このインプラント周囲炎はこれまで歯周炎と同じものと考えられてきたが、近年、検出された細菌種の割合がインプラント周囲炎と歯周炎とでは異なっているという報告が東京医科歯科大学からあり、これまでインプラント周囲炎患者に対し、周囲炎と同様の治療方法を行ってきたことが誤りであることが示されました。

    参考:インプラント周囲炎の原因となる細菌群集構造を解明 —複合細菌感染症の新たな診断モデルとしても期待

    また、日本歯周病学会がインプラント治療を受けて3年以上経過した患者267人に行った調査によると、インプラント周囲炎9.7%(約26人)、その手前の炎症は33.3%(約89人)となっており、合計するとインプラント治療後になんらかのトラブルを抱えている人は43%にものぼるという報告がありました。

    参考:日本歯周病学会会員のインプラント治療に関するアンケート調査報告

インプラント治療の対象者

インプラント治療は、現在服用している薬や健康状態によっては受けられないこともあります。
喫煙者や歯周病患者はインプラント寿命低下することが報告されているので、相応の対処をしてからインプラント治療に望むことになります。

インプラントのパーツ

インプラントは下記の4つのパーツから成ります。

  • 上部構造(インプラント義歯)
  • スクリュー
  • アバットメント(支台)
  • フィクスチャー(人工歯根)

インプラントの種類

インプラントは大きく分けると、2ピースタイプと1ピースタイプに分かれます。
ここではそれぞれのメリット、デメリットを解説します。

2ピースタイプ

メリット

  • 症状の適応可能範囲が広い
  • 1回法、2回法に対応
  • パーツの対応範囲が広い
  • 耐久性に優れる

デメリット

  • 費用が高い
  • 治療時間が長い
  • ネジが緩む可能性があり、強度に不安が残る

1ピースタイプ

メリット

  • 安価
  • 治療時間が短い
  • 強度の優れる

デメリット

  • 対応可能な症状が限られる
  • パーツが限られる
  • 強い衝撃を受けた際、インプラントをアバットメント(支台)ごと撤去する必要がある

インプラントブランドとメーカー

インプラントの種類は約30種類程あると言われています。
ここでは、国内でよく使用されている一部の種類を紹介します。

商品名 メーカー
ストローマン ストローマン社
アストラ アストラテック社
ノーベルアクティブ ノーベルバイオケア社
ノーベルスピーディー ノーベルバイオケア社
ノーベルブローネマルク ノーベルバイオケア社
ノーベルリプレイスセレクト ノーベルバイオケア社
アンキロス DENTSPLY社
バイコン バイコンジャパン社
プラトン 株式会社プラトン
ノーベルダイレクト ノーベルバイオケア社
AQB AQB-RHA株式会社

インプラント治療の流れ

インプラント治療は2回法と1回法の2種類あります。

2回法

文字通り手術を2回行います。1回目の手術から3~6ヶ月期間をおいてから2回めの手術を行います。体への負担は1回法よりかかります。

1回法

手術が1回で済むため2回法より体への負担は少ないが、顎の骨がしっかりとあることが前提となる。

インプラントの保険適用について

インプラントはほとんどのケースで保険適用はされません。
しかし、H24年4月より一定基準を満たした施設でのみ、条件を満たせば保険適用されるようになりました。
ここでは保険適用になる条件と、保険適用可能な施設の紹介をします。

インプラントが保険適用になるケース

  • 外傷や腫瘍等の病気で顎骨を失った場合
  • 骨移植をおこなって再建した場合
  • 先天的に歯や顎の骨を欠損している場合

保険適用のインプラントが受けられる施設に求められる条件

  • 病院(病床数20床以上の入院施設を持つ)
  • 歯科または歯科口腔外科を標榜している保険医療機関
  • 当該診療科に係る5年以上の経験および当該療養の3年以上の経験を有する常勤歯科医師が2名以上配置されている
  • 当直体制が整備されている
  • 医療機器保守管理及び医薬品に係る安全確保のための体制が整備されている

各ポータルサイトのインプラント対応医院一覧ページ

参考情報

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