頭痛と吐き気は危険!?原因を知り正しい対策を取ろう!

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クレプラ編集部この記事の監修者

クレプラ編集部先生

内科, 外科, 歯科, 皮膚科

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もし今あなたに頭痛と吐き気が同時に起こっているとしたら、その「頭痛+吐き気」、本当に放っておいて大丈夫でしょうか?
頭痛と吐き気が起こる原因には、「風邪」や「食あたり」のような安静にしていれば自然治癒していくものから、脳梗塞や脳腫瘍のように命の危険があり一刻も早く処置しなくてはいけないようなものもあります。また、片頭痛やメニエール病、脳脊髄液減少症など、命の危険はないが治療を施さなくては症状の軽減が難しいものも含まれています。
今回は、「頭痛+吐き気」の原因をフローチャートで調べ、適切な対策が取れるように、原因ごとに対策方法を解説していきます。参考にしてください。

1)「頭痛+吐き気」の原因を知ろう!

まずは、下記のフローチャートをやってみましょう。
フローチャートの結果から、該当の記事を読み対策を取って下さい。
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2) 一時的な病気からくる症状

風邪などの感染症や、食中毒や脱水などの一時的な病気や障害が原因で起こる「頭痛+吐き気」をまとめています。基本的には安静と補給がうまくいけば改善するものが多いのですが、深刻な感染症の場合や、老人や小児の場合は症状が深刻化する場合もあるので、早めに病院を受診することをお勧めします。

2-1 風邪

風邪といっても、細菌性の風邪・ウイルス性の風邪(インフルエンザなど)と原因は様々あり、症状も様々です。今まで経験したことのある頭痛で、熱や悪寒があり、のどの痛みや咳などの症状が複数起こっていれば、風邪の可能性が高くなってきます。人が多いところに出かけた・2,3日前から風邪っぽかった、だるかったなど、思い当たる初期症状やあることが多いので、そこまで不安はないかと思います。
まずは安静にして、必要であれば常備薬も服用しつつ、きちんと休息をとってあげましょう。38度以上の高熱が出ている場合、市販の薬で症状の改善が見られない場合、3日間経過しても改善が見られない場合は、重症化する可能性や風邪以外の感染症の可能性が高いため、早めに病院を受診してください。
頭痛で受診すべき科→内科

2-2 食中毒・胃腸炎

一見頭痛とは関係がないように思われる、食中毒や胃腸炎ですが、嘔吐や下痢が続いた場合は、腸液や胃液が大量に失われ一時的な脱水状態が起こり、頭痛を引き起こしてしまう可能性があります。
おう吐や下痢がそこまでひどくない場合も、体力の低下から軽い頭痛を引き起こします。
一週間以内に生ものや魚介類などを食べた場合、身近な人に食中毒や胃腸炎にかかってしまった人がいるなど、要因も多いですが、症状がひどくなければそこまで不安を感じることはないかもしれません。
経口補水液などでこまめに水分補給を行い、消化の良いものを食べ安静にしましょう。
下痢や嘔吐がひどく日常生活に支障がある場合、38度以上の高熱が出ている場合、3日間以上症状が改善しない場合は症状が悪化している可能性や重篤な感染症、その他の重篤な病気の可能性があるため、一刻も早く病院を受診してください。
受診すべき科→内科

2-3 脱水症状・熱中症

2-2の食中毒・胃腸炎の項目でも解説しましたが、身体に脱水状態が起こると頭痛を引き起こす場合があります。また、重症化した場合は吐き気や嘔吐も起こります。
下痢・嘔吐が続いている、熱いところに長時間いた、激しい運動をした、汗を多量にかいたなど思い当たる原因がある場合もありますが、症状が軽い場合は重症化するまで気が付かない場合もあります。
水分補給が必須になりますが、脱水状態の場合は塩分の不足も深刻化しています。
水分だけではなく塩分も摂取しましょう。市販の経口補水液や1リットルの水に9gの食塩を入れた生理食塩水で水分補給することが理想です。
意識がないなど症状が重篤な場合は救急車を呼び、意識がはっきりしていて歩けるが自分で水分補給できない場合や3日間経過しても改善しない場合は病院を受診しましょう。
受診すべき科→内科

3)命の危険が無い頭痛・慢性症状

ひどい痛みや吐き気があっても、それ自体は命の危険が無い病気もあります。今まで何度も起こっているような痛みや吐き気である場合は、その可能性が高いです。ただ、重篤な病気が隠れている場合もありますので、早めに病院を受診してください。

3-1 緊張性頭痛

いわゆる「肩こりからくる頭痛」です。頭痛の頻度はほぼ毎日、運動やマッサージで改善し、頭を締め付けるような痛み、神経に沿った場所に(耳の周り、後頭部など)痛みが起こり、我慢できる程度の頭痛というのが特徴の頭痛です。
一般的に吐き気は起こらないといわれている頭痛ですが、肩こりが原因で吐き気が起こることもあります。マッサージやストレッチなどの適度な運動、ホットパックや蒸しタオルなどでの温熱療法で血行を良くしてあげると症状が改善しやすくなりますので、試してみてもいいと思います。
ただ、片頭痛と複合して起こる場合や、深刻な病気が隠されている場合もありますので、時間があるときに病院を受診し原因を見極めることをお勧めします。
受診すべき科→頭痛外来、整形外科、脳神経外科

3-2 片頭痛

血管拡張が原因と言われる頭痛で、主な症状の中に「吐き気」が含まれる頭痛です。
痛みの頻度は月に1、2回もしくは週に1、2回で4時間から72時間痛みが続き、仕事や日常生活が手につかず、寝込んでしまうくらい痛みがひどくなり、入浴や運動・マッサージで悪化するのが特徴の頭痛です。痛みの個所は片側、両側のどちらでも起こり、主に拍動性の痛み(ズクンズクンと脈打つような痛み)が起こります。また、光や音に敏感になったり、目がチカチカしたり幾何学模様が見えたりする前期症状が起こる場合もあります。
緊張性頭痛と違い、時々起こる頭痛のため、症状がひどくなるのを防いだり頭痛が起こる時期をうまくやり過ごしたりすることが大事になってきます。不用意に血行を良くすると悪化しますので、自分に合った薬を服用し痛みを軽減させたり、食事に気を付け体質を改善することが有効と言われています。血管の過度な拡張を避けるため、こまめに効率の良い水分補給をすることも必要です(がぶ飲みは血管が一気に拡張するので悪化する可能性がありますので注意です)。
まずは片頭痛かどうかの見極めが大事になってきますし、片頭痛に効果の高い薬もありますので、専門医を受診することをお勧めします。
受診すべき科→頭痛外来、脳神経外科

3-3 群発性頭痛

一年のうち1、2か月の間、ほぼ毎日激しい頭痛が起こる頭痛です。痛みの場所は必ず片側に起こり、目の周囲や目の奥が「えぐられるような」痛みが起こり、痛みでじっとしていられないくらい激しい痛みが起こります。
主な症状に吐き気は含まれませんが、痛みが続くことによるストレスや緊張による吐き気が起こることもあります。また、アルコールやたばこが頭痛の引き金となる場合もあります。市販の薬は効果が出ない場合も多いため、早めに専門医を受診することをお勧めします。
受診すべき科→脳神経外科、頭痛外来

3-4 その他の慢性症状

3-1~3-3までの慢性頭痛を引き起こす別の慢性症状もいくつかありますので簡単に紹介します。

・メニエール病

内リンパ水腫という内耳のリンパが水ぶくれ状態になる病気で、ぐるぐると回る回転性のめまいが反復して起こることが特徴です。めまいを起因とした吐き気や頭痛が起こることも多いです。
診断が難しい病気ですので、早めに専門医を受診しましょう
受診すべき科→耳鼻咽喉科

・脳脊髄液減少症

何らかの理由で脳脊髄液が漏れ出してしまい、頭痛や吐き気などの全身の症状が起こる病気です。
交通事故などの外傷が原因で起こることが多いのですが、思い当たる原因がない場合もあり、見極めが難しい病気です。改善しない頭痛や吐き気で内科的原因がない場合は脳脊髄液減少症の場合もありますので、早めに専門医を受診することをお勧めします。
受診すべき科→脳神経外科

・うつ病など心の病気

身体に問題がない場合でも、過度のストレスや疲労から頭痛や吐き気やそのほかの症状が起こることがあります。ただ、慢性症状やその他の病気と併発することもありますので、身体の診断と心の診断の両方を行う必要があります。
受診すべき科→心療内科など
※ただし、他の原因がないか身体の検査も行う必要があります。

4)命の危険がある頭痛

これから紹介をする6つの病気は、命にかかわる危険な「頭痛+吐き気」を引き起こす病気です。命が助かった場合でも、マヒや言語障害などの後遺症を引き起こす可能性もある、非常に恐ろしい病気ですので、早期に対策を取ることで、救命率や後遺症の発生率も低下しますので、至急病院で診断・治療をしてもらって下さい。

4-1 クモ膜下出血

脳を包む膜の内側で起こる出血です。多くの場合は動脈瘤が破裂することで起こります。バットや金づちで殴られたような激しい頭痛や、嘔吐や吐き気、意識障害が起こることが特徴ですが、頭痛がそこまでひどくない例も少なくありません。
頭痛と吐き気と共に「ろれつがまわらない」「物が二重に見える」「まぶたが下がってくる」「目の片側だけ瞳孔が広がる」「血圧が急激に上がったり下がったりする」などが一つでも起こっていたら、すぐに病院を受診してください。特に日ごろ高血圧のかたはリスクが高くなりますので、気を付けてください。
受診すべき科→救急、脳神経外科

4-2 脳出血

脳を貫いている血管が破裂することで起こる出血です。出血個所によって症状も異なりますが、激しい頭痛や吐き気とともに、「両手両足のマヒ」「片側のマヒ」「ろれつが回らない」「物がぼやけて見える」「目の位置が左右で違う」などが起こります。初めて経験する激しい頭痛と吐き気が起こった方は緊急に病院を受診してください。日ごろから高血圧の方はリスクが高いので特に注意が必要です。

4-3 脳腫瘍

脳に腫瘍ができ、脳機能に支障をきたし様々な症状が発生します。出血性の脳障害と違い進行のスピードが様々なため、少しの症状でも不安がある場合は病院を受診することをお勧めします。
主な症状は「慢性的な頭痛」「原因不明の吐き気や嘔吐」「視力低下・ものがぼやけて見えるなどの視神経の問題」「手足のマヒ」「言葉がうまく出ない」などがあります。
受診すべき科→脳神経外科

4-4 硬膜下血腫

過去に頭をぶつけたなどの頭部外傷性のものがほとんどです。頭痛や吐き気などのほかに、「マヒや痺れ」「簡単なことを思い出せない、忘れてしまう」「気力がなくなる」など様々な症状が出ます。無症状な場合や軽い頭痛程度のものの場合も多く、マヒやぼけの症状が出た場合はかなり症状が進んでしまっている場合もあります。
頭を打つなどした後は大したことがないと甘く考えずに病院を受診するようにしましょう。
受診すべき科→脳神経外科

4-5 脳梗塞

様々な原因で脳の血管が詰まってしまい障害が起こります。
頭痛や吐き気のほかに「箸をうまく使えなくなった」「物を良く落とすようになった」「頻繁につまずくようになった」「片方のスリッパが脱げやすくなった」「足がもつれたりふらついたりする」「まっすぐあるけなくなった」「食事中に口から食べ物をこぼすようになった」「顔の半分がゆがんだ」「ろれつが回らなくなった」「言葉がうまく出なくなった」などの症状が起こります。
徐々に進行する場合も急激に進行する場合もあるので、少しでもおかしいと思ったら病院を受診しましょう。
受診すべき科→脳神経外科

4-6 髄膜炎・脳炎

頭痛・吐き気・嘔吐・発熱とともに首の後ろが硬くなる(後部硬直)などが起こります。そのため、首を前に曲げにくくなったりします。また、手足のしびれなどが起こることもあります。細菌やウイルスの感性が原因で起こることが多く、風邪、インフルエンザや風疹などが原因で起こる脳炎もあります。
感染経路は様々あり、基本的に「発熱」「頭痛」「嘔吐」の3主訴がある場合は検査が必要になります。
いつもと違う風邪のような症状と感じたら、いち早く病院を受診しましょう。
受診すべき科→脳神経外科、内科

5)病院にいけない場合の対処「常備品を用意しておく」

4-1から4-6の「命の危険がある頭痛や吐き気」の疑いがある場合や、高熱やひどいおう吐がある場合は緊急に病院を受診しなくてはいけませんが、そうでない場合はお仕事の都合などでなかなか病院にいけないこともあると思います。
その場合に備えて自宅に常備しておきたいものをいくつか紹介しておきます。

・経口補水液

いわゆる生理食塩水のことです。水1リットルにつき9gの食塩で作ることができますが、具合の悪い時にはなかなか難しいと思います。効率的に水分と塩分をできますので、風邪や下痢の回復にも効果がありますし、こまめな水分補給は片頭痛の発現の予防にも効果が期待できます。

・鎮痛剤

効き目が強く比較的胃腸への負担が少ないと言われる「ロキソニン」系を胃腸薬と併用することを個人的にはおすすめします。
また、「イブ」シリーズに代表されるイブプロフェンも効き目が強く胃腸への負担が少ないと言われています。ただ、薬の効果には個人差や相性もあるので、今使っている薬が気に入っているということであれば変える必要はありません。

・胃腸薬

鎮痛剤による胃の不調を整えるため、制酸剤系の胃薬の服用もおすすめです。
また、胃や腸の粘膜を保護するセルベールのような薬も用意しておくと安心です。

・氷嚢やアイスパック、ホットパック

おなかなどの体幹部は温めることで胃腸の回復を早める効果が期待できます。発熱がない場合はおなかや骨盤部は温めてあげましょう。温めることでおなかの調子が整い、自律神経の働きが正常化するため頭痛も回復しやすくなります。また、ズクンズクンと脈打つような頭痛がある場合は、偏頭痛の可能性が高いため、血管の拡張を防ぐために、アイスパックなので冷やしてあげたほうがいいでしょう。。
※薬については、アレルギーなどで服用が向かない方もいますので、不安な方は医師や薬剤師に相談してください。また、服用して不具合があった場合は服用を控えて病院に相談してください。

6)まとめ

いかがでしたか?
頭痛と吐き気が同時に起こる原因やその対策法がはっきりしたかと思います。
風邪や食あたりのような自然回復するようなもの以外は、深刻度が高い症状が多いことがわかって頂けたでしょうか?
くも膜下出血と脳腫瘍は毎年3万人が受診している病気です。定期的な検査を行い常に自分の身体の状態を把握しておくことで、リスクを軽減することが可能です。
また、慢性的な頭痛や吐き気を持っている方は、一度「頭痛外来」などで診断をすることで効率よく治療をすることができます。この機会に是非専門医を受診してみて下さい。
また、フローチャートで原因がはっきりしなかった方や、症状がひどいが救急車を呼ぶべきか判断がつかない場合は、救急車を呼ぶべきか相談を聞いてくれる「救急相談センター」という施設もあるので、こちらに相談して指示を受けてもいいと思います。この機会に番号をひかえ、もしもの時の備えにしてください。
救急相談センター #7119(携帯電話・PHS・プッシュ回線)
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/soudan-center-c.htm

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