歯周病の症状13と歯周病が引き起こす6つの病気

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歯周病の症状といわれる「歯磨き時に出血する」「歯茎が痛い」「口臭が気になる」などの症状から、自分が歯周病かもしれないと悩んでいる方も多いと思います。「歯周病」とは、プラークという歯周病菌の塊によって歯ぐきに炎症が起きたり、歯槽骨という歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。今回は自分の症状をもとに「歯周病の症状がどの段階なのか」を把握し、段階に合わせた対処法をお伝えします。

1)初期の歯周病の症状

下記の症状が複合的にみられる場合、歯周病の初期段階である症状の可能性があります。初期の歯周病であれば、毎日の正しい歯磨きで健康な状態に戻すことが可能です。ただし、歯石が見られる場合には歯医者に行って除去してもらいましょう。歯石は歯周病を悪化させる原因であり自分で取ることはできません。正しい歯磨き方法は歯と歯ぐき間を細かブラッシングすることです。歯磨き法が詳しく知りたい場合は「自宅でもできる!歯周病の正しい治し方と日々のケア」をご確認ください。

1-1、朝起きたとき、口の中がネバネバする

朝起きたときに口の中がネバネバする症状はありませんか?歯周病菌が増えると唾液の分泌量が低下します。唾液量が少なくなると細菌が活発になり、細菌によって口内がネバツキます。特に寝ている間は細菌が活発になりやすいので、朝にネバツキを感じる事が多いのです。

1-2、歯ぐきが腫れて赤くなる

歯周病は、歯と歯ぐきの間で細菌が毒素を出すことが原因です。これによって歯ぐきが炎症を起こし赤く腫れます。健康な歯ぐきは薄いピンク色をしています。

健康な方の口腔内
健康な歯

歯ぐきが腫れて赤くなる(歯周病初期)
歯周病初期

1-3、歯ぐきから血がでる

歯ぐきからの出血する症状の原因の90%は歯周病です。歯磨き時や硬いものを噛んだ時に出血する場合は、特に歯周病の可能性が高いです。歯ぐきには毛細血管が通っているのですが、歯ぐきが炎症を起こしている状態で強い力が加わるとそこから出血しやすくなります。ただし、出血を気にして歯磨きをやめてしまうと歯周病は進行してしまいますので、歯ぐきが痛くない強さで磨き続けましょう。

2)中等度の歯周病の症状

初期症状に加えて下記の症状がみられる場合、歯周病がある程度進行してしまっている可能性があります。複数の症状があてはまる場合はなるべく早く歯医者に行きましょう。更に進行してしまうと、歯医者での治療も難易度の高いものになり、費用や体への負担も増えてしまいます。

2-1、歯ぐきが下がり、歯と歯の間に隙間ができる

歯茎が下がってしまう症状はありませんか?歯周病になると歯の根元の骨が溶けていき、それに伴い歯ぐきも下がっていきます。それによって、歯が長く見えたり、昔よりも出っ歯になった気がすることがあります。また、歯と歯の隙間が大きくなるため物が挟まりやすくなったりする事があります。
隙間

2-2、歯がしみる

歯の根もとは刺激に敏感な部分です。歯ぐきが下がると歯の根本が刺激されやすくなるため、冷たい物によってしみるという症状が起こります。しみる症状がひどい場合は、シュミテクトなどの歯磨き粉を使うことで症状を和らげることができます。「歯周病に効果的!歯医者もすすめる歯磨き粉3選」

2-3、口臭がする

口臭がする、これも歯周病の症状の一つです。歯周病の原因である細菌は「腐った玉ねぎのような臭い」がするガスを発生させます。また、歯周病が進行している場合、歯ぐきに膿がたまってしまうこともあります。この膿は、「とても酸っぱくて強烈な臭い」がします。口臭は歯周病の根本的な治療が必要です。「歯槽膿漏・歯周病による臭いの原因と7つの対処法」をご確認ください。

2-4、固いものを噛むと歯が揺れたり痛む

歯周病により歯を支えている骨が溶けてしまうことで、固い物を噛んだ際に揺れる感じがしたり、強い痛みが出る事があります。痛みが辛い場合は市販薬など応急処置も可能です。「放置しておくと危険!歯周病による痛みの特徴と対処法」をご確認ください。

2-5、歯ぐきから膿がでる

膿とは、白血球など免疫細胞の死骸です。歯周病菌が歯ぐきの奥深くまで進行している場合、歯医者で治療をしない限り治りません。膿がたまり続けると歯ぐきへの圧力が高まり痛くなります。
膿

3)重度の歯周病の症状

これまで上げてきた歯周病の症状だけでなく、下記の症状が複合的にみられる場合、歯周病が重度に進行してしまっている可能性があります。早急に歯医者に行きましょう。歯を失ってしまう恐れもあります。

3-1、歯ぐきが赤黒く変色する

歯茎が赤黒く変色するのは歯周病の症状です。歯ぐきの炎症が進むと血流が極端に悪くなるため、歯ぐきが赤黒く変色します。歯周病を治すことで歯ぐきの色も回復していきます。
変色

3-2、歯ぐきが痛む

歯の根本で膿がたまると歯ぐきに圧力がかかるため、何もしていなくても痛みを感じる事があります。

3-3、歯並びが悪くなる

歯周病により歯の周辺の骨が溶かされていくと、徐々に歯が動いてしまい、歯並びが悪くなります。見た目にも分かるほど歯並びが変わっている場合、歯を抜くしかない状態まで迫っています。
歯並び

3-4、歯の神経が死ぬ

歯の神経が死ぬほとんどの原因は虫歯ですが、歯周病菌が歯の根の先に入ることでも神経が死んでしまいます。神経が死んでしまうことで、歯が黒く変色してしまいます。

3-5、歯が抜ける

歯周病の最悪な症状です。歯周病が進行すると最終的に歯が抜けてしまいます。歯を支えている土台の骨が溶けて、歯を支えられなくなるためです。そのままにしておくと、全体の歯並びにも悪影響ですので、歯医者で差し歯やブリッジを作る必要があります。
抜けた

4)歯周病が引き起こす病気

歯周病を放置すると、症状が歯や歯茎に現れるだけではなく歯や歯ぐき以外への悪影響もあると考えられています。下記に挙げる病気は、歯周病が引き起こす可能性があると日本臨床歯周病学会(http://www.jacp.net/)でも述べられています。

4-1、糖尿病

歯周病と糖尿病は相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられています。歯周病菌は腫れた歯ぐきから血管内に侵入し、血糖値を下げるホルモンの働きを邪魔してしまうのです。
実際、歯周病を合併した糖尿病の患者に歯周病治療を行ったところ、血糖値のコントロール状態も改善するという結果が得られています。

4-2、低体重児早産

妊娠している女性が歯周病に罹患している場合、低体重児および早産の危険度が高くなることが指摘されています。
これは口の中の歯周病細菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかといわれています。 その危険率は7倍ともいわれ、タバコやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高い数字です。

4-3、メタボリックシンドローム

近年、歯周病とメタボリックシンドロームの関連性が注目されています。
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に高血圧・高血糖・脂質異常症などが合併された状態を指します。
詳しいメカニズムは解明されていませんが、歯周病菌から放出される毒素が脂肪組織や肝臓のインスリン抵抗性を増加させ、血糖値を上昇させると考えられています。

4-4、関節炎・腎炎

関節炎や腎炎の原因の一つに細菌感染があります。関節炎や腎炎の原因となる黄色ブドウ球菌や連鎖球菌は、歯周病菌など口腔内にも多く存在します。これらの細菌が血液中に入り込むことで、関節炎や腎炎が発症することがあります。

4-5、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

誤嚥性肺炎とは、食べ物や異物を誤って気管や肺に飲み込んでしまうことで発症する肺炎で、この肺炎の原因となる細菌は、多くが歯周病菌であると言われております。
肺や気管は、咳をすることで異物が入らないように守ることができます。しかし、高齢者や小さい子供はこの機能が弱いため、歯周病菌が入り込み、誤嚥性肺炎を発症してしまいます。

4-6、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞

心臓、脳と場所は違いますが、血管が詰まることで血液供給が滞ってしまう病気です。
歯周病菌の刺激により動脈硬化を誘導する物質が出ると言われており、その結果、血管内にプラークという物質が出来、血液の通り道は細くなります。
プラークが剥がれて血の塊が出来ると、その場で血管が詰まったり血管の細いところで詰まります。
歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になり易いと言われています。

まとめ

歯周病の症状は見落としがちなことからはじまります。初期の歯周病であれば、毎日の歯磨きを徹底することで治すことも可能です。しかし、歯周病は進行すると歯を失うだけでなく、ほかの病気を引き起こす原因にもなってしまいます。「歯周病かも?」と思ったら、まずは歯医者に行きましょう。

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